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 私は1997年4月から2001年3月までの4年間、新聞奨学生として大学に通っていました。多くの人に自分は新聞奨学生だったということを伝えると、ほとんどの人が一発でその意味をわかってくれる人はいません。大学の友達などはもちろん、会社の人、高校の先生、大学の先生ですら知らない人が多いんです。つまり、新聞奨学生というのはビックリするぐらい知名度が無いんです。私はこの新聞奨学生をより多くの人に知ってもらい、新聞奨学生という言葉そのものを世間に浸透させたくてこのページを作りました。もちろん他に目的はありますが…。
 新聞奨学生というのを簡単に言ってしまうと、新聞屋の仕事をしながら大学、専門学校に通う学生の事を言います。そこで勘違いされてしまいがちなのが、新聞配達のアルバイトをしている学生、と思われてしまう事です。先ほども言ったように新聞屋の仕事なので、配達だけでは無く、集金やチラシ折込、場合によってはセールスなどもやる事になります。それだけの仕事量をこなす事になるので、当然見返りはたくさんあります、学費や生活費の心配が無くなります。新聞奨学生というのは、新聞奨学生制度という制度の枠組みで存在しているものなのです。新聞奨学生制度は読売新聞社や朝日新聞社などの新聞社を母体とする新聞奨学会が運営しています。
 大学や専門学校に行きたいけど、学費も無いし家が貧乏で仕送りももらえない、かと言ってアルバイトで全部自分で賄う自信も無い、ということで進学を断念した人はたくさんいると思います。新聞奨学生制度以外で、体一つで自分で学校に行くには、日本育英会などの奨学金(無利子の借金)をもらいながら、アルバイトを2、3個こなす、とか、それに加えて学校の方で学費免除の申請を行うとか、そういう合わせ技を使う以外には無いのが現状です。ようするに体一つで学校に行く、勉強をする、と言った希望がかなう唯一の制度が新聞奨学生ということになります。
 ところがこの新聞奨学生制度、一見とてもありがたい制度のように見えますが、問題点がたくさんあります。まず配属されるお店によって仕事量や待遇に差がある事、それによって満足に授業に出席できずに留年、卒業できないなどの学生がたくさんいます。一方で全く順調に仕事と学校を両立させて自分のペースで出来ている人もいます。私はどちらかというと後者の方になりますが、そのおかげで今のようなホームページも開けているのです、もちろん自分でパソコンを購入し、電話代とプロバイダ料金を払えているのは新聞奨学生制度のおかげでありますが…しかし、中にはインターネットなんてやってる暇すら無い人たちがたくさんいます。また夕刊配達の時間が早すぎて、学校によっては授業が一日3時間目ぐらいまでしかとれず、思うように単位が取れない場合もあります。先ほど言ったこのページの他の目的とは、こういった新聞奨学生制度の問題点を洗い出してホームページ上でオープンにしていこうという事もあります。それによって制度が改善される事を期待したいのです。
 新聞配達と一言に言っても大変な作業です。雨の日も雪の日も、ジャンボジェットが飛ぶのを止め、電車が動かないような台風の日も、体剥き出しでバイク、自転車に乗って仕事をするのです。そこまでして大学、専門学校に行って勉強しようとするのですから、新聞奨学生になる事を選ぶ人たちって言うのは只者ではありません(笑)。それに、大体学校に行くのは18歳〜20代前半ぐらいだと思いますが、この遊び盛りな時期にこういう新聞奨学生制度に身を投じるというのは、ある意味奇特な人々とも言えます(笑)しかしながら、それは相当な夢や目標、希望を持っているからのでは無いかと思います(少なくとも私はありました)。最近の若いものは…とお嘆きの年配の方には、こういう若者もいるんだと知ってもらい、これから大学、短大、専門学校に行きたいと考えている高校生などの方には、こういうやり方もあるんだ、と知ってもらい(やらないで済むのならやらない事を薦めますが)、そして誰よりも教育機関に携わる人たち(特に進路指導の先生とか)には、是非新聞奨学生について知ってもらいたいと思います。

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